ubuntu-24.04のpre版評価利用から現在までの記録
1.概要
ubuntu-20.04を主に利用して、ubuntu-22.04を評価利用している環境です。ubuntu-22.04は不満が多く、ubuntu-24.04で改善されていることを期待して評価を開始しました。これから先に起きた様々な利用記録を残すことを目的としています。
2.詳細
(1) 評価を開始しました
私は、noble-desktop-amd64.isoをdownloadして、評価利用を開始したので、その内容を記述します。
ubuntu-24.04はDownloadするとisoファイルが5.3GBでした。もう、DVDに焼けるサイズではありません。usb-bootが主流ですが、私はGrubを利用して、isoファイルを直接ブートしています。isoブートをするようになり、DVD-Rを利用する機会がずいぶん減ったと感じています。
ubuntu-24.04(Noble)をbootすると、インストーラが変わっています。更に先に進むと、boot領域を保存する場所が、ディスク先頭(MBR)だけに変わっています。搭載しているディスクのMBRだけしか選択できなくなっています。ubuntu-24.04はパーティションの先頭(PBR)への導入をインストーラがサポートしないようです。
Ubuntu-22.04までは標準でできたことが、Ubuntu-24.04でサポートされないのは納得いかないので、本内容を開発元へ問い合わせをしました。
(2) ubuntu 24.04 LSTのNoble Numbatの評価利用でPBR bootにチャレンジ
ubuntu-24.04のDaily Buildのnoble-desktop-amd64.isoをdownloadして、MBRにboot-loadreを一旦導入して、それをPBRへ移行して、評価しています。日本語環境まで構築したのでその内容を追加記述します。
色々検討して導入直後の状態でPBRへ移行しました。最初にupdateを実行するとupdateが失敗して終了。さらに、MBRを初期化してしまいマルチブート環境が壊れてしまいました。私はMBM039をmsdosパーテションでマルチブートツールとして利用しており、復旧は簡単でした。
noble-desktop-amd64.isoは、英語環境で導入しました。次に、日本語への設定変更はubuntu-20.04, ubuntu-22.04と同様に実行できます。操作方法は異なりますが、概ね以前の手順を理解していると対応できる内容でした。
swapファイルに関して、ubuntu-20.04.6は既定値であり。ubuntu-22.04.4は既定値でなし。ubuntu-24.04-preは既定値であり。これも統一して欲しいものです。私はswapなしで統一して利用しています。
PBR bootをサポートしてくれると、同じように利用できそうな感触です。
(3) ubuntu 24.04 LTSをKVM環境に導入しました
ubuntu-24.04がリリースされました。1ヶ月程度リリースが遅れると思っていたのですが、4/25にdaily Buildから正式リリース版に変わっています。早速、DownloadしてKVM仮想環境に導入しました。
Daily Buildの時はInternet接続が必須でしたが、KVMのベースシステムのubuntu-20.04側でネットワーク接続を切り離して、Downloadしたiosファイルからinstallしてみました。問題なくlocal環境で導入できました。KVM環境ではMBRのみ選択可能でした。物理ディスクへの導入を実施して確かめたいと思っています。
(4) ubuntu 24.04 LTSを物理ディスク環境に導入しました
ubuntu-24.04を物理ディスクに導入しました。環境はBIOS(non-uefi)でMBRのディスクに導入しました。pre版の試験結果と同じでPBRに導入できません。パーティションを利用したマルチブートを実施は標準ではできなくなりました。その内容を記述します。
KVM仮想環境への導入と変わる部分はありません。導入時間が短くなる程度です。物理ディスクでもMBRのみをサポートになっています。予め準備したディスクパーティションに導入することで、ディスクの先頭パーティションに導入できました。私はMBRブートをPBRブートに手動変更して、MBM039でマルチブート環境まで実現できました。BIOS時代のgrub-installを利用してPBRを指定しました。
特に気になったことでubuntu-24.04は再起動後ハングして、キーボードとマウスの操作できないときがあります。特に、GUFWを導入して起動するとubuntu-24.04はハング割合が上がります。数回試して同じ結果なので何か問題がある気がします。
(5) ubuntu 24.04 LSTのterminalの行間が広くて使いにくい
ubuntu-24.04でterminalを利用すると行間が広くなっています。ubuntu-22.04ではTakaoフォントを入れて対応しましたが、同じ手順では改善しません。terminalのフォント設定を変更して対応しました。この内容を記述します。
まず、fonts-takaoを導入します。
sudo apt install fonts-takao
次に、terminal起動 => ヘッダー右側の3本線 => 設定
名前無しを選択 => フォントを指定にチェック => Noto Mono 12
この設定で行間が狭くなりました。
(6) ubuntu 24.04 LTSには標準でBIOS bootパーティションが作成される
KVM環境はパーテイションを1つ作成して導入したのですが、インストール時にインストーラが2つ目のパーティションを作成します。パーティションのタイプがBIOS bootと変わっています。その内容を記述します。
KVM環境に導入したubuntu-24.04のterminalでfdiskで調べると下記2つのパーティションがあります
/dev/vda1 4096 52426751 52422656 25G Linux filesystem
/dev/vda2 2048 4095 2048 1M BIOS boot
インストール時に作成したものは/dev/vda1だけです。
気になったのはパーティションタイプのBIOS bootです。
(7) ubuntu 24.04 LTSでdesktop背景変更で問題発生
ubuntu-24.04には、今までubuntuで利用されていたdesktopの背景を多数導入しています。その背景の変更を設定から実施しようとすると背景の選択肢の表示が正しくありません。選択肢が表示されていない部分が多数あります。この内容を記述します。
sudo apt -y install ubuntu-wallpapers-*
上記コマンドでubuntuのスタンダードの背景を多数導入できます。これはubuntu-22.04以前でも実施していたことです。ubuntu-24.04でも問題なく導入できました。
しかし、導入した背景をubuntu-24.04の設定で変更しようとすると、うまく行きません。GUI関連は表示がおかしな部分もあるので、まだ、当分は問題が見つかるような気がしています。
(8) ubuntu 24.04でnouveauでエラーが発生
ubuntu-24.04に修正情報を適用して、再度試してみたのですが、今度はGUIが起動しなくなりました。調べてみるとnouveauでエラーが発生しているようです。ubuntu-24.04の修正情報適用はしばらく待つのが良さそうです。
大量の下記エラー内容が記録されていました。
kernel: nouveau 0000:01:00.0: gr: 00100000 [] ch 2 [000fa90000 gnome-shell[1586]] subc 3 class 8297 mthd 0d78 data 00000004
kernel: nouveau 0000:01:00.0: gr: DATA_ERROR 00000012 [RT_LINEAR_WITH_ZETA]
私はバックアップから復元して、復旧しました。
(9) ubuntu 24.04.1の評価利用でSyslogにnouveauのerrorが大量に記録されました
ubuntu-24.04.1を試験利用しているPCでOSのupdateを実行するとGUIへloginできなくなりました。調査のためにUSB-bootして調べるとSyslogにnouveauのerrorが大量に記録されていました。
このPCは旧型のAMD 4coreのCPUにnvidia 8400M GTのVGAが搭載されています。どうやらnvidiaのubuntu標準ドライバーが要因のような気がします。ubuntu-22.04.5環境を利用した場合もnvidiaの旧型VGAでは初回login時に問題が発生していました。ubuntu-22.04.5はlogout/loginで解消される場合もありました。
GUIへloginできないので、bug reportを書くと、nvidia driverのnouveauは古いカーネルのsourceを移行しただけのようで、新しいkernel向けのメンテナンスがされていないとのことでした。メンテナンスを検討するための情報として、利用中のPCの情報の提供依頼があり、提出しました。
(10) ubuntu 24.04をwaylandからX-windowsへ切替える方法
ubuntu-24.04環境でnvidiaの旧型VGAを利用している場合、GUIでloginすることができません。これはWaylandとnouveauの組合せで問題が発生するためです。login時にWaylandとX-windowsを切換えることができるのですが、login画面が表示されないので切換えることができません。この対処方法を記述します。
参考資料に設定方法が記載されています。
/etc/gdm3/custom.conf
に記載されているWaylandEnable=falseを有効にします。
上記設定ファイル内ではコメントアウトされているので、"#"を削除します。
修正方法はusb bootなどで起動して設定ファイルを変更します。
私は、Advanced options for Ubuntuからrecovery modeでubuntu-24.04を起動して修正しました。
(11) ubuntu 24.04.2でソフトウェアの更新が正常に動作しない
ubuntu-24.04からPBRブートをインストーラがサポートしなくなりました。MBRのみのインストールしかできないので、仮想環境にインストールをした結果を利用して、PBRにコピーする方式で今回も導入をしました。ここまでは問題ありません。
次に、「ソフトウェアの更新」を利用してアップデートを実施したのですが、「ソフトウェアの更新」が正常に動作しません。参考資料に問題点が掲載されています。また、試しに下記コマンドを実行したのですが、状況は変わりません。
$ sudo snap remove snap-store && sudo snap install snap-store
何か変わったのかと思って、/etc/apt/sources.listを調べると、このファイルが変更になっていました。
/etc/apt/sources.list => /etc/apt/sources.list.d/ubuntu.sources
定義内容も変わっています。
仕方なくコマンドで実行
$ sudo apt update
$ sudo apt upgrade
これは正常に動作します。
(12) ubuntu-24.04.3のdesktop版の評価利用は残念な感じです
私の環境は特別な環境です。ubuntu-20.04, ubuntu-22.04, ubuntu-24.04を同じ評価できるようにRegacyBIOS環境でMBRのSSDをパーティション分割して、それぞれのOSを導入してマルチブートで試験しています。この環境にubuntu-24.04からの更新環境とubuntu-24.04.3からの更新環境も存在します。すべての環境はX-Windowsです。waylandは利用していません。
話を概要の記述に戻して、最大の差異はubuntuの更新です。ubuntu-24.04から更新を続けている環境は、コマンドラインでもGUIでも更新できます。しかし、ubuntu-24.04.3環境はコマンドラインでの更新は問題ありません。しかし、GUIの更新を実行するとupdate-managerがcrashして、/var/crashにログが記録され、ubuntuへ送信を依頼してきます。試験環境なのでログの送信をしています。
ubuntu-20.04はとても使いやすい環境でしたが、ubuntu-22.04, ubuntu-24.04に変わる度に使い辛くなっている気がしています。ubuntu-20.04の使い勝手に戻してほしいと思っています
(13) Ubuntu 24.04のSecurity Updateは日本サーバで完結しない
ubuntu-24.04は日本のミラーサイトから更新をするように設定しています。Ubuntu-24.04の最初のバージョンを利用すると、ソフトウェアの更新で更新サイトを日本のサーバに設定することができました。しかし、更新処理の実行ログを参照するとSecurity更新だけはsecurity.ubuntu.comを参照します。ubuntu-22.04.5までは日本のミラーサイトのみで良かったことです。
(14) ubuntu server 24.04.4をminimized構成で導入。良い感触です
ubuntu server 24.04.4をDownloadして、KVM仮想環境にminimized構成で導入をしました。
ディスク使用量は4.3GB
起動時のメモリ使用量は271MB
kernel-6.8で15MB
ubuntu server 24.04.4にはGUI(Wayland)がありません。
df -hで参照した範囲ではLinuxMint 22.3に似ています。
物理環境への導入は、installerはPBRの選択はできないので、仮想環境で利用します。
この環境はLinuxMintからGUIを除外した環境に近い気がします。
これは「使えるな!」と感じました。
3.所見
問合せの回答で、PBRブート機能もubuntu 24.04はサポートしているとのことでしたが、新しいインストーラが禁止しているとのことでした。機能的にはPBRブートできるので実施してみました。しかし、非常に手間がかかるので継続するのは難しく、updateもなんだか怪しい感じです。
WaylandをX-windowsに切替えたことを知ったタイミングが遅く、snapも私の環境では思うように動作していません。マルチブートを利用したubuntu 24.04の利用継続は難しいと判断して、LinuxMint 22.3へ移行しました。
参考
[外部サイト参照]
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