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LinuxMint/Ubuntuのパッケージキャッシングプロキシ(apt-cacher-ng)利用

 記事の更新日:2026/10/12 記事公開 1.概要 最近、LinuxMint/Ubuntuの更新情報リリースが非常に多くなっています。AIによる脆弱性の発見によるものかもしれませんが、更新頻度と更新パッケージ量が多くなり、複数台のPCを保守する場合、時間が必要になっています。改善できることはネットワークを経由して更新パッケージをダウンロードする処理を変更して、更新サーバの負担とネットワーク負荷を下げることです。これを実現する製品として、apt-cacher-ngを見つけたので実際に設定をして、効果を測定しました。 私の評価は以下の通りです。 (1) apt-cacher-ngは使えます (2) 複数台のLinuxMint/Ubuntu環境を利用している場合は、効率的に更新できます (3) 設定作業は難しくなく、クライアント側の設定は削除も簡単です (4) 以前、apt-cloneを検討したのですが、apt-cacher-ngが良いです 2.詳細 apt-cacher-ngは、Debian/Ubuntu向けのパッケージキャッシング機能を実現するプロキシサーバです。従って、システム構成にはサーバとクライアントが登場します。1台目のクライアントからapt-update,apt-upgradeが実行されると、サーバ側では更新パッケージがインターネットから取得され、サーバ側にパッケージが保存されます。2台目のクライアントからapt-update,apt-upgradeが実行されると、サーバ側に保存された更新パッケージがクライアントに送付され、1台目でダウンロードした更新パッケージはインターネットから再度取得されることがありません。想定通りの機能です。 この機能を利用することで複数台のクライアントを所有している場合、全体を更新するスピードが大きく改善されます。その理由はネットワークを経由した更新パッケージのダウンロードには時間を必要とするためです。更新パッケージのPCへの適用時間はPC性能に依存するのですが、ネットワークからのダウンロード時間と比較すると短時間に完了できます。 具体的な設定を記載します。 (1) 環境 サーバ:apt-cacher-ngを稼働するPC LinuxMint 22.3、CPU intel i5、Memory 16GB、SSD 128GB...

LinuxMintにおけるFirefoxVPNの設定と利用方法

記事の更新日:2026/09/30 注意事項を加筆しました 1.概要 FirefoxVPNが日本国内で利用できるようになりました。Firefox バージョン 149.0.1 以降で利用可能となっています。FirefoxVPNは無償サービスである上、50GB/月の通信容量を利用できます。現在のLinuxMintのFirefoxは156.0です。実際にLinuxMint 22.3上でFirefoxVPNを動かすことに成功するまでの内容を記述します。「Ubuntu/LinuxMint環境でFirefox利用の記録、問題と対処策」に「(13) Firefox VPNを試しました」で記述をしていましたが、理解することが難しかったので、別の記事にしました。Firefox 156.0を利用しても、VPNはBETAと表示されます。まだ、評価試験段階と言えそうです。その内容を記述します。 私の評価は以下の通りです。 (1) FirefoxVPNは使えます (2) セキュリティ面でパスワード設定やlogoutに注意が必要です (3) レスポンスは悪くありません (4) Port 2499/tcpと2499/udpが通過に加えて、DNS over HTTPSが必要です 注意事項 Firefox内蔵VPNは現時点でBETA版であり、今後仕様変更や提供終了の可能性があります。また、提供地域、データ上限(50GB/月)、接続可能なサーバー国なども変更される場合があります。最新情報はMozilla公式サイトにてご確認ください。 本機能はFirefoxブラウザ内の通信のみを保護するものであり、デバイス上の他のアプリやシステム全体の通信は保護されません。本記事に記載のポート設定(443/tcp, 2499/tcp, 2499/udp, 53/udp)やDNS over HTTPSの設定は、ご利用の環境によって異なる場合があります。 セキュリティ設定については、パスワード未設定時はメールアドレスによるワンタイム認証が行われますが、利用後のlogoutをおすすめします。本記事の情報をもとにした設定・利用によって生じた損害について、筆者は責任を負いかねますので、あらかじめご了承ください。 2.詳細 (1) FirefoxVPNとMozillaVPNの違い 利用した感触ですが、FirefoxVPNはFire...

LinuxMintでTeams for Linuxを利用したネット会議実施方法

記事の更新日:2026/09/25 評価の追記 1.概要 Web会議と言えばZoomの時代がありました。最近のオンライン会議は、Google MeetまたはTeamsが主流のようです。2022年末にubuntu 20.04環境でTeams導入経験があります。今回は、新しいTemas for Linuxにチャレンジしました。Microsoftは正式にLinux版のサポートを止めて、Web版に統一しました。コミュニティ製アプリケーションのTeams for Linuxをインストールします。ブラウザを利用せずにLinuxMintでTeamsを利用できます。 私の評価は以下の通りです。 (1) Teams for Linuxは、Microsoftの正式版のWeb版と同等機能のようです (2) アプリとして動作するので使い勝手はとても良い (3) flatpak版の導入や更新は手間を必要とせずメンテナンス性も良い (4) 更新は頻繁にされているようで実用性がありそうです MicrosoftのLinux向け正式版はWeb版です。 Webアクセスは、 https://teams.microsoft.comで Teams を使用します。 ※Linux版Teamsを利用する際の注意点 公式アプリは廃止済み:従来のインストール型(.deb/.rpm)は2022年に終了しました。現在はWeb版またはPWA版(ブラウザ経由のインストール)が公式の標準手順です。 ブラウザの制限:全機能を利用するには Google Chrome または Microsoft Edge(Chromium系)が必須です。Firefox等では機能が制限されます。 画面共有のトラブル:最新のLinux環境(Wayland)では画面共有が動かない場合があります。その際はサインイン画面で X11(XOrg)環境へ切り替えが必要です。 組織のセキュリティ制限:会社の仕様によっては、セキュリティポリシーで Windows/Mac以外のアクセスを禁止しているケースがあります。 2.詳細 (1) 初期導入 Teams for Linuxを導入します。LinuxMintの場合、Flathub方式とDebian/Ubuntu方式が選択でき、今回はFlathub方式を選択しました。LinuxMint 22.3の場合、terminalを起...

LinuxMintでGoogle Meetを利用する

記事の更新日:2026/09/28 評価を加筆  1.概要 コロナ禍のときにリモートワークが始まりました。在宅をして自宅から出ないことが日常となり、出社することができない状況下で無理やり始まったものです。オンライン会議はZoomが利用されるようになったばかりの頃でしたが、すぐにMicrosoftはTeams、GoogleはGoogle Meetを提供して仕事で利用されるようになりました。 コロナ禍は終わりましたが、以前と比較するとリモートワークの頻度は減っていますが継続されています。リモートワークではOnline Meetingを利用します。主な手段として、Google Meet, Teams, Zoomの3種類が仕事で利用され、仕事で利用する環境は、Windows11またはMacが一般的です。Linux(Ubuntu/LinuxMint)をOnline Meetingに利用する場合は例外的です。既に、TeamsとZoomは記事を作成したので、Google Meetに関して記述します。 Google Meetはchromeに組み込まれた製品でGoogleにログインすると提供されるアプリケーションとして実行できます。最近はOffice関連製品もクラウド化が進んだ結果、Microsoft派とGoogle派に分かれており、企業単位で利用するオンライン会議のツールが変わっているように感じています。 私の評価は以下の通りです。 (1) Googleアカウントとchromeが必要です (2) ブラウザ( chrome )利用で会議です。ZoomやTeamsは専用アプリです (3) 会議IDとパスワードで会議に参加できます (4) Zoomは背景変更にPCスペックを必要ですが、Google Meetは必要としません 2.詳細 Google Meetをするためには、LinuxMintにchromeを導入します。手順は以下の通りです。 sudo sh -c 'echo "deb http://dl.google.com/linux/chrome/deb/ stable main" >> /etc/apt/sources.list.d/google-chrome.list' sudo wget -q -O - https://dl-ssl...

Google driveのアクセス方法とその他の手段について ( gdrive / google-drive-ocumlfuse / rclone / sshfs / gio )

記事の更新: 2026/09/06 1.概要 Google Driveをubuntu環境で利用する方式を調べました。gdriveが標準と知って調べて動作確認をしたのですが、思った通りに動作しません。同時の環境問題かもしれませんが、gdriveへのチャレンジを途中で打切って、google-drive-ocamlfuseに変えました。こちらはGoogle Driveをmountして利用することができます。 まず、gdriveでチャレンジしたことを記載し、google-drive-ocamlfuseに変更した結果を記載します。また、この過程で他の手段も色々調べているので追加情報として記載します。 私の評価は以下の通りです。 (1) gdriveはGoogle標準ですが、使い勝手が良くない (2) google-drive-ocumlfuseはmount利用できるが、速度や接続切断時の課題がある (3) rcloneはmount操作よりも、コピー操作が使いやすく、推奨する (4) LAN環境のgioは非常に良いが、クラウド上のファイルアクセスをしたことがない 2.詳細 (1) gdrive 参考資料に従って、GdriveのVersion2を導入しました。 環境はUEFI CSM環境のubuntu-20.04.6です。 (a) gdrive_2.1.1_linux_amd64.tar.gz $ ./gdrive bash: ./gdrive: そのようなファイルやディレクトリはありません 動作しません。 (b) gdrive_2.1.1_linux_386.tar.gz $ ./gdrive No valid arguments given, use 'gdrive help' to see available commands こちらは動作します。 (c) gdrive_linux-x64.tar.gz Gdrive Version-3 (gdrive_linux-x64.tar.gz)を試しました $ ./gdrive Usage: gdrive <COMMAND> Commands:   about        Print information about gdrive   account...

ubuntu/LinuxMintで電波を利用した時刻同期をPCで実行するJJYシミュレータWeb版の利用

記事の更新日:2026/09/25 評価の追記 1.概要 PC環境では時刻の同期にNTPを利用します。しかし、時計の世界では電波による時刻同期が利用されます。日本国内に2箇所の電波発信塔があり、その電波に合わせることで時計の時刻をずれることなく同期することができます。 NTPと電波同期の両方を利用することで、NTPで同期した時刻を電波に変えてPCのスピーカーから発信して、時計の時刻を同期できます。この資料を見つけたので試してみました。外部スピーカーが必要になるのでデスクトップPCの方が良さそうです。 電波時計を複数(腕時計、目覚まし時計)所有していますが、室内の電波の状態が悪く時刻同期できないため、ベランダなどに出て時刻同期をしていました。ネットを調べるとJJYシミュレータWeb版が存在し、ubuntu/LinuxMint環境でも動作したので、本内容を記述します。 私の評価は以下の通りです。 (1) デスクトップPCに接続した外部スピーカを利用すると時刻同期できます (2) NotePCの内蔵スピーカでは時刻同期できていません (3) 時刻動機をするためにはPCの時刻をNTPで同期する必要があります (4) 同期に必要な時間は3〜5分程度でした 2.詳細 ubuntuのDesktopPCには外部電源で動作する外付けのスピーカーを接続しています。ubuntu側は設定->サウンドでシステムの音量を最大にし、更に過増幅をオンにします。スピーカーのボリュームは通常のボリューム状態に設定したままで、JJYシミュレータWeb版を起動します。これで、PCの時刻と電波時計の時刻を同期できます。注意点はPCの時刻をNTPサーバと同期させておくことです。 (1) 設定 参考資料のJJYシミュレータWeb版をFirefoxで開き、Startボタンを押します。 Webページに緑色、黄色、赤色が移動しながら点灯し、ピー、ピーと音が鳴ります。 これで準備できました。 (2) 電波時計の同期 外付けスピーカーの側に電波時計を設置して同期します。 2〜3分程度で同期できました。 3.所見 電波時計の電波は建物内部では受信が難しい場所があり、屋外で設定する必要がありありますが、時間の経過でズレてしまいます。設定環境を用意すると定期的な調整ができて便利です。 スピーカー音でなく、スピーカーを鳴ら...

UbuntuでLINEを動かしました ( wine / chrome )

記事の更新日:2026/09/30 評価を加筆 1.概要 スマホで利用するLINEをUbuntruで動かしてみたいと思いました。Windows PCやMacでは動作するようです。Wine利用とChrome利用を試したので、その内容を記述します。 私の評価は以下の通りです。 (1) この処理を実施したときは、制限があまり無く、評価試験を実施できました (2) 現在は様々制限が追加されたため、同じ評価試験は難しくなっています (3) しかし、PCでLINEは動作するのでWindowsやMacで利用できます (4) それならば、Linux環境でも評価試験はできる可能性があり、記事を残しました 共通の制限 新規登録不可:  スマホで事前登録が必要 設定変更:    スマホ側で「他端末ログイン許可」をオンにする必要あり LINEを利用するための制限事項があり、利用は自己責任でお願いします。 2.詳細 (1) Wineを利用 ネットではWineを利用してWindows版のLINE動作報告が複数存在します。しかし、内容が不明瞭な点もあり、実際にUbuntu 20.04のWineでLINEアプリは動作するのかを確認しました。結果はトークできます。しかし、問題点も見つかり、その内容を記述します。 Ubuntu 20.04.4デスクトップPCで確認をしました。カメラやマイクが搭載されていないので、トークの確認をしたのですが、私のPCではトークへの日本語文字入力がスムーズにLINEアプリでできません。かな漢字変換処理との相性が良くないようです。テキストエディターで文字列を作成して、カット&ペーストすることでトークをする方が楽です。音声通話やビデオ通話を含めて、他のPCで確認が必要だと思いました。 導入作業内容 (a) Wine7の導入 Wine7を利用します。ubuntu-20.04の標準のWine5ではLINEは動作しなかったためです。 参考資料のWineHQの導入手順に従って実施します。 $ sudo dpkg --add-architecture i386 $ wget -nc https://dl.winehq.org/wine-builds/winehq.key $ sudo apt-key add winehq.key $ sudo add-apt-repository ...

ubuntu/LinuxMintへzoomを導入する

記事の更新: 2026/09/17 評価を追記 1.概要 リモートワークが一般化して、zoomを利用したTV会議に参加する機会はコロナ禍時代に増加しました。現在はOnline MeetingでZoomよりもGoogle MeetやTeamsが良く利用されているようです。ubuntu/LinuxMint環境もzoomを利用することができます。zoom導入と設定を記述します。 私の評価は以下の通りです。 (1) ZoomはPC上のOffice関連性製品に影響されません (2) Google MeetはGoogle Workspaceが基盤で、社内会議に向きます (3) TeamsはMicrosoft 365が基盤で、社内会議に向きます (4) 社内会議よりも社外会議が多い場合はZoomが良い気がします 2.詳細 (1) zoom導入 zoom.usに「Linux への Zoom のインストールまたは更新」の説明資料があります。「Debian、Ubuntu または Linux Mint」の「ターミナルの使用」に従ってzoomを導入します。 (a) ダウンロードセンターからLinux版ZoomクライアントをDownloadします。 下記設定をしてダウンロードを選択すると、zoom_amd64.deb がDownloadできます。   Linuxタイプ: Unbutu   OSアーキテクチャ: 64bit   バージョン: 16.04+ (b) Gnome-terminalからインストール 下記コマンドをGnome-terminalから実行します(Download場所はDownload Directoryとします)  cd Download  sudo apt install ./zoom_amd64.deb  (2) ubuntu上のcamera, speaker, micの設定 利用しているNotePCの内蔵cameraは自動認識されました。アプリケーションからCheeseを実行して、cameraが正常に動作しているか確認します。speakerとmicは、設定=>サウンドで出力デバイスと入力デバイスを選択します。Bluetoothのspeaker,micを利用する場合は、設定=>Bluetoothにてspeaker,mic...

ubuntuでFirefoxのパッケージ管理をsnapからapt (debian )へ変更しました

1.概要 この記事は2022年の記事でubuntu 22.04の評価利用を実施して、Waylandとsnap環境で評価が混乱していた時の内容です。今、思い出しても二度と経験したくないことです。ubuntuの製品リリースは読んでいたつもりですが、内容を十分に把握できていないことが原因です。心の中に、ユーザーが混乱するような大規模変更をすることはないと考えていたことも事実です。 ubuntu 16.04、ubuntu 18.04、ubuntu 20.04と順調にバージョンアップを実施して、ubuntu 22.04で落とし穴に落ちた気持ちでした。ubuntu 22.04以前にも大幅変更が計画されたのですが、適用できなかったことがありました。詳細は覚えていませんが、その延長のことがubuntu 22.04で実施されたのだと思います。 ubuntuではFirefoxを利用しています。利用しているPCにはuefi非対応のBIOSのPCはGeforce 8600GTが搭載されています。ubuntu-20.04環境では、このVGACard搭載PCでFirefoxを利用するためにFirefoxのパフォーマンス・オプションをオフにする必要がありました。オンの状態ではFirefoxだけでなく、ubuntu-20.04もハング状態になってしまいます。ubuntu-22.04ではオフに設定してもFirefoxは起動しますが、全く機能しません。 2.詳細 ネットを調べると、ubunut-22.04のFirefoxはSnap packgeですが、これをdeb packgeに変更することで、ubuntu-20.04と同様に利用できるとの記述を見つけました。参考資料に沿って、試験的にパッケージの変更をしました。作業した内容を記述します。 (a) Firefoxの削除(Snap package) $ sudo snap remove firefox (b) Firefoxの導入(deb package) $ sudo add-apt-repository ppa:mozillateam/ppa $ sudo apt install -t'o=LP-PPA-mozillateam' firefox (c) 更新時の設定 $ sudo gedit /etc/apt/preferences....