LinuxMintにおけるFirefoxVPNの設定と利用方法
記事の更新日:2026/09/30 注意事項を加筆しました
1.概要
FirefoxVPNが日本国内で利用できるようになりました。Firefox バージョン 149.0.1 以降で利用可能となっています。FirefoxVPNは無償サービスである上、50GB/月の通信容量を利用できます。現在のLinuxMintのFirefoxは156.0です。実際にLinuxMint 22.3上でFirefoxVPNを動かすことに成功するまでの内容を記述します。「Ubuntu/LinuxMint環境でFirefox利用の記録、問題と対処策」に「(13) Firefox VPNを試しました」で記述をしていましたが、理解することが難しかったので、別の記事にしました。Firefox 156.0を利用しても、VPNはBETAと表示されます。まだ、評価試験段階と言えそうです。その内容を記述します。
私の評価は以下の通りです。
(1) FirefoxVPNは使えます
(2) セキュリティ面でパスワード設定やlogoutに注意が必要です
(3) レスポンスは悪くありません
(4) Port 2499/tcpと2499/udpが通過に加えて、DNS over HTTPSが必要です
注意事項
Firefox内蔵VPNは現時点でBETA版であり、今後仕様変更や提供終了の可能性があります。また、提供地域、データ上限(50GB/月)、接続可能なサーバー国なども変更される場合があります。最新情報はMozilla公式サイトにてご確認ください。
本機能はFirefoxブラウザ内の通信のみを保護するものであり、デバイス上の他のアプリやシステム全体の通信は保護されません。本記事に記載のポート設定(443/tcp, 2499/tcp, 2499/udp, 53/udp)やDNS over HTTPSの設定は、ご利用の環境によって異なる場合があります。
セキュリティ設定については、パスワード未設定時はメールアドレスによるワンタイム認証が行われますが、利用後のlogoutをおすすめします。本記事の情報をもとにした設定・利用によって生じた損害について、筆者は責任を負いかねますので、あらかじめご了承ください。
2.詳細
(1) FirefoxVPNとMozillaVPNの違い
利用した感触ですが、FirefoxVPNはFirefoxに内蔵された機能です。ブラウザを利用する際にPCがネットに接続するIPアドレスを変えて、接続情報を隠す機能です。FirefoxVPNをOnにすると、Internet接続しているIPアドレスが変わります。アクセスしている場所も変わることになります。VPNと言うよりもアクセス元を隠すことと言えます。想定される利用環境はネットカフェなどのFree WiFi環境からのWebアクセスです。
これと比較してMozillaVPNはPC全体をVPN接続して、イントラネットワークの延長のように実現する機能です。有償製品との認識です。
(2) LinuxMint 22.3での環境設定
FirefoxVPNを利用するためには、ネットワーク環境として、443/tcp, 2499/tcp, 2499/udpが必須です。これ以外に53/udpはVPN環境に接続するために必要です。最初、2499/tcp, 2499/udpの必要性がわからないためFirefoxVPNを設定して、VPN機能をOnにできても、VPNを通過してWebサイトにアクセスすることができませんでした。
Firefoxにも必要な設定があります。
まず、Firefoxを156.0にアップグレードします。設定は一番セキュリティが厳しい設定にしても大丈夫でした。
VPNアイコンを表示するために、設定=>許可設定とデータ=>更新間で Firefox の機能、パフォーマンス、安定性の向上を許可するにチェックを入れる必要があります。
VPN確立後にDNSを利用できるようにするために、設定=>プライバシーとセキュリティ=>DNS over HTTPS=>詳細=>カスタムにチェックを入れる必要があります。
(3) VPN接続方法
VPNのアイコンが表示されているので押します。初めての場合はメールアドレスの登録、又は、Googleなどによる認証が必要です。メールアドレスの登録は簡単です。登録したメールアドレスに認証用コードが届き、入力するだけで完了です。
(4) レスポンス
VPNは遅いとの印象があるのですが、無料のサービスであるにもかかわらずレスポンスは良いです。通信容量が50GB/月も魅力的です。無償サービスで内容が良いので、何か落とし穴があるのではないかと、気にしています。
(5) セキュリティ設定
上記(3)で設定したメールアドレスのIDに対して、セキュリティ設定は十分ではありません。パスワードも設定されていません。最低、パスワード設定をするか、FirefoxVPN接続終了後にlogoutが必要です。Firefoxを終了するとVPN接続は切断されていますが、VPNアイコンを押すことで再接続できます。これはlogin状態が継続しているためです。セキュリティの視点でlogoutは大切です。logoutすると(3)の接続情報が削除されるようです。
logout方法は、下記URLに接続して、利用しているホスト名の端末をlogoutします
https://accounts.firefox.com
(6) FirefoxVPNはどのように通信するのか
CMANなどを利用してPCが利用している出口のGlobal IPアドレスを調べることができます。FirefoxVPNをOnにする前にIPを調べます。次に、FirefoxVPNをOnにしてからIPアドレスを調べると、変化していることがわかります。IPアドレスの設定は推奨を利用しました。日本国内のIPアドレスが割り当てられます。感覚的にはFirefox専用のProxyサーバが用意されていて、FirefoxVPNがProxyサーバまでの接続を実現しているような感触です。国外アメリカの設定もできるようでした。接続できる国は複数あると思いますが、限られた国だけです。
(7) パスワード設定に関して
最低、パスワード設定をするか、FirefoxVPN接続終了後にlogoutが必要と(5)で記述しました。調査した結果、パスワードを設定しない場合、メールアドレスによるワンタイムパスワード認証が利用されるのでパスワード設定よりも安全です。パスワード設定をするとFirefoxの共有機能が利用できます。私個人はFirefoxVPN終了時にLogoutして設定削除がおすすめです。
実際にパスワードを設定すると、login時に毎回パスワードを聞かれます。これで問題はないのですが、以前のワンタームパスワードに戻すことが難しかったので追記します。この方法はmozillaのユーザーであるメールアドレスを削除する必要があります。パスワード自体をNULLに変えることはできません。
https://accounts.firefox.com に接続します
メールアドレスを入力後、パスワードでloginします
ページの下までスクロールして、アカウントの削除を押します
パスワード入力が求められ、アカウント削除に関して問に答えて、削除します
この手順でワンタームパスワードに戻ることができます。
3.所見
FirefoxVPNは使えます。環境設定をしてlogout状態を維持しておくと、急に必要となった場合に便利に使えます。用途はモバイルPCです。無料WiFi環境でセキュリティ面の心配を減らす手段として有効です。無料Wifiは大きなイベント会場などでも準備されることがあり、FirefoxVPNの試験済み環境を用意しておくことは意味あることです。
参考
[本ブログ内参照]
[外部サイト参照]
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