VirtualBox-7の新機能のunattended installationは止めたほうが良い

記事の更新日:2026/09/30 評価を加筆

1.概要

この記事は2023年に経験した内容を記載したものです。VirtualBox 7は、現在も利用されているので必ず役立つ記事だと思って、備忘録として残します。また、VMware WorkStation Proも少し試験をして違いを追記しています。

VirtualBoxを利用して仮想マシンを作成する機会があり、VirtualBox-7の利用で苦労したので、その内容を記載します。利用したのはVirtualBox 7.0.6 r155176で、VirtualBox-7の新機能のunattended installationで苦労しました。既定値はこの機能を利用する設定ですが、ubuntu-20.04仮想マシン作成はお勧めしません。ubuntuの導入経験が豊富であっても、Skip unattended installationにチェックを入れて仮想マシンを作成するほうが良いでしょう。

私の評価は以下の通りです。

(1) VirtualBoxは無償で利用できる仮想環境で、Windowsで利用されています
(2) 仮想マシンの自動導入をサポートしますが、日本語環境では正しく動作しません
(3) これを回避するために、Skip unattend installationを選択します
(4) VMware WorkStation Proが無償提供されました、今後、利用は広がると思います

注意事項

Windowsの利用にあたっては、Microsoftが定める使用許諾契約(EULA)を遵守する必要があります。ライセンス違反(不正なプロダクトキーの利用、規約外の商用利用など)は違法行為となるため、必ず正規のライセンスを取得・確認した上で操作を行ってください。

2.詳細

(1) Ubuntu環境にVirtualBoxを導入して、Windows仮想マシンを作成

VirtualBoxを利用してWindows11の仮想マシンを作成してみました。利用したのはVirtualBox 7.0.6 r155176で、ubuntu-20.04を導入した環境です。既定値はこの機能を利用する設定ですが、windows11仮想マシン作成もお勧めしません。Windows11の導入経験が豊富であっても、Skip unattended installationにチェックを入れて仮想マシンを作成するほうが良いでしょう。

(a) VirtualBox-7のインストール
前回の資料と同じ内容です。
そちらを参照願います。

(b) Windows11仮想マシンのインストール(標準)
VirtualBoxを起動して、「新規」を選択します。
Virtual machine Name and Operating Systemが表示されます

名前: windows11
Folder: 既定値
ISO Image: Win11_22H2_Japanese_x64v1.iso
を入力すると、次へのボタンが押せます。

ここで、Skip Unattended Installationのチェックが気になりましたが、
無視して次を選びました。

Unattended Guest OS Install Setup画面が表示されます。
Username: vboxuser
Password: ********
となっているので、変更すると次へのボタンが押せます。

Hardware設定は既定値で、次へを押します。
Vertual Hard disk設定も規定値で、次へを押します。
Windowsのディスク容量はubuntuの3倍を超えています。

概要が表示され、完了を押します。

すると、様々な設定項目を設定することなく、インストールが始まります。
一見楽そうですが、導入が終わると英語キーボード設定になっていました。

(c) Windows11仮想マシンのインストール(Skip unattend installation)
上記標準インストールからの変更点は、
Virtual machine Name and Operating Systemが表示されたときに、
Skip Unattended Installationにチェックを入れます。
Unattended Guest OS Install Setup画面は表示されません。
HardwareとVertual Hard disk設定を規定値で設定すると、
普通のwindows11導入が実行できます。

(2) Ubuntu環境にVirtualBoxを導入して、Ubuntu仮想マシンを作成

(a) VirtualBox-7のインストール
ベースのOSはubuntu-20.04を利用します。参考資料に導入手順の記載がありますが、VirturalBoxのインストール処理中にbuildを実行するようで、build-essentialが必要でした。

$ sudo apt install build-essential
$ wget -q https://www.virtualbox.org/download/oracle_vbox_2016.asc -O- | sudo apt-key add -
$ sudo add-apt-repository "deb [arch=amd64] $ $ $ https://download.virtualbox.org/virtualbox/debian focal contrib"
$ sudo apt install virtualbox-7.0

VirtualBox-7のインストールはこれで完了です。

(b) Ubuntu-20.04仮想マシンのインストール
VirtualBoxを起動して、「新規」を選択します。
Virtual machine Name and Operating Systemが表示されます

名前: ubuntu20
Folder: 既定値
ISO Image: ubuntu-20.04.6-desktop-amd64.iso
を入力すると、次へのボタンが押せます。

ここで、Skip Unattended Installationのチェックが気になりましたが、
無視して次を選びました。

Unattended Guest OS Install Setup画面が表示されます。
Username: vboxuser
Password: ********
となっているので、変更すると次へのボタンが押せます。

Hardware設定は既定値で、次へを押します。
Vertual Hard disk設定も規定値で、次へを押します。

概要が表示され、完了を押します。

すると、様々な設定項目を設定することなく、インストールが始まります。
一見楽そうですが、導入が終わると英語キーボード設定になっており、
変更するのが大変でした。

(c) Ubuntu-20.04仮想マシンのインストール(Skip unattend installation)
上記標準インストールからの変更点は、
Virtual machine Name and Operating Systemが表示されたときに、
Skip Unattended Installationにチェックを入れます。
Unattended Guest OS Install Setup画面は表示されません。
HardwareとVertual Hard disk設定を規定値で設定すると、
普通のubuntu導入が実行できます。

(3) LinuxMint 22.3にVIrtualBox導入して仮想マシン作成

LinuxMintではソフトウェアマネージャーからVirturalBoxを導入できます。導入作業はできたのですが、仮想マシンを作成して起動すると下記エラーになり先に進みません。

Kernel driver not installed (rc=-1908)

The VirtualBox Linux kernel driver is either not loaded or not set up correctly. Please reinstall virtualbox-dkms package and load the kernel module by executing

'modprobe vboxdrv'

as root.

If your system has EFI Secure Boot enabled you may also need to sign the kernel modules (vboxdrv, vboxnetflt, vboxnetadp, vboxpci) before you can load them. Please see your Linux system's documentation for more information.

where: suplibOsInit what: 3 VERR_VM_DRIVER_NOT_INSTALLED (-1908) - The support driver is not installed. On linux, open returned ENOENT. 

ソフトウェアマネージャー利用の問題と考えて、Download版で再実行しても同じ結果でした。何か変わってしまったようです。

(4) VMwareはソフトウェアマネージャーで導入できない

VMwareならばソフトウェアマネージャーで利用できるかと考えたのですが、VMwareはソフトウェアマネージャーに選択肢が表示されません。また、LinuxMintにDownloadサイトからDownloadをしてインストールしても仮想マシンを正常に構築できません。何かが変わっているような気がしていますが、対処作を見つけることができていません。

(5) VMware WorkStation Proが無償提供され、試験しました

VMware WorkStation Proの26H1を試験導入しました。VMware WorkStation Proは利用者登録をすると無償でDownloadできました。私が使った範囲ではVirtual Boxのunattended installationの設定は見当たりません。LinuxMint 21.3を試験導入して問題ありません。

VMware WorkStation Proは複数のVersionをDownloadできました。推測の範囲ですが、LinuxのkernelのVersionに合わせて、VMware WorkStation ProのVersionを選択する必要があるようです。VMware WorkStation Proを利用してWindows98SEの導入も実施してみました。参考資料に記載しているので、そちらを参照願います。

3.所見

LinuxMintで仮想マシンを作成する場合はKVM一択です。VirtualBoxやVMwareが簡単で便利に利用できるならば選択肢になりますが、思ったとおりには動作しません。Windowsで利用する場合はVirtualBoxやVMwareからWSLに変わっているので、仮想環境の管理ソフトウェアの選択が狭まった気がします。

推測ですが、LinuxMintに限らずLinuxにVirturalBoxやVMwareを導入する場合、Linux KernelのVersionに合わせて必要な構成を採用したVirtualBoxやVMwareのモジュールが必要になるためと思います。Windowsの場合は、WindowsのVersionに合わせたモジュール構成になっていると考えています。

WSL(WSL2)は、Hyper-Vの仮想環境にUbuntu Serverを標準導入した環境だと認識しています。VirtualBoxやVMwareを利用すると仮想環境であることを認識しますが、WSLの場合はTerminalのように利用できるのでWindows利用者のLinux利用ハードルを下げることができそうな気がします。

参考

[本ブログ内参照]
・
Windows95/98のPCゲームをUbuntu/LinuxMintの最新PCで楽しむ方法
[外部サイト参照]
・VirtualBox その124 - UbuntuにVirtualBox 7.0をインストールするには
・第737回VirtualBox 7.0の新機能[Windows 11とUbuntu 22.10の自動インストール編]
・Oracle VM VirtualBoxでUbuntuをマニュアルインストールする手順

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